秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


しょぼんと頭を垂らし、トボトボ舞台上に上がった。


『トボトボしてる割にズカズカ上がったな』


『さすがねぇ…。舞台度胸は半端ないわ』


いや、この場合舞台度胸もなにもないでしょ。

リジュってなんか、何気に面白い。

言うこと為すこと思わず二度見。


「…………」


『…?』

『?』

『どーしたのマヒロ』


えっと…。


舞台に立って、仁王立ちで正面を見たあたしは固まった。


「なにやるんだっけ?」


ずるっ。


あたしがその一言を発した瞬間、みんながくっと肩を落とした。


『ちょっと…。あんたの女房なんとかならない?』


『女房てなんだコラ。…………ああ、女房か』


『改めて気づいてる!?』


んっとー…。

…ああ、そうか!

今度やるやつか。

…で、なにやるんだっけ?

えっとあれだよね。曲は分かるよ。

今頭の中でリピートしてる!

名前…なんだっけ!?


『マヒロー、準備はいいかい?』


「えっ! え、え、あ、えっ」


「慌てすぎだろ」