しょぼんと頭を垂らし、トボトボ舞台上に上がった。
『トボトボしてる割にズカズカ上がったな』
『さすがねぇ…。舞台度胸は半端ないわ』
いや、この場合舞台度胸もなにもないでしょ。
リジュってなんか、何気に面白い。
言うこと為すこと思わず二度見。
「…………」
『…?』
『?』
『どーしたのマヒロ』
えっと…。
舞台に立って、仁王立ちで正面を見たあたしは固まった。
「なにやるんだっけ?」
ずるっ。
あたしがその一言を発した瞬間、みんながくっと肩を落とした。
『ちょっと…。あんたの女房なんとかならない?』
『女房てなんだコラ。…………ああ、女房か』
『改めて気づいてる!?』
んっとー…。
…ああ、そうか!
今度やるやつか。
…で、なにやるんだっけ?
えっとあれだよね。曲は分かるよ。
今頭の中でリピートしてる!
名前…なんだっけ!?
『マヒロー、準備はいいかい?』
「えっ! え、え、あ、えっ」
「慌てすぎだろ」

