いや、今度ばかりは叫んで無理ないと思う…!
だってあれは…!
「み、見て見てかっくん…❤」
「は…? いや、お前なにとけてんの」
だって…❤
まおのかっくん、すてきすぎる…!
「……」
あたしが目をハートにして見つめている先を見たかっくんは、ぴしっと音を立てて固まった。
もし、石化というものが存在するならば、こんな音を立ててこんな風に固まるんじゃないかなってくらいに。
『あ、それもよ。なんせあなた達二人は音楽界の二大スターだからね』
『すてきねーっ、これすてきねーっ! ほしい!』
『本物がいつもいるんじゃない』
『でもお写真絶対撮らせてくんないんだよ』
いつだってすてきだからいいんだけど、いつにも増してすてきな瞬間を収めたいじゃない!
それなのにこの人ときたら、カメラ向けるだけでめちゃめちゃ睨んでくるんだよ。
もうね、かっこよさなんかブラックホールに吸われたみたいに跡形もなくなるの。
残るのは……そう。恐怖っ。
「はあ…❤ほしい…❤」
どっかの誰かさんがこないだ腰をくねくねさせてた気持ちが分かったわ…❤
うん。確かにくねくねしたくなるよ…!
「しなくていい」
「やーんっ。かっくんけち~」
「いいからもうお前集中しろ」
「えっ❤そしたらお写真撮らしてくれるの!?」
「誰がいつ言ったよんなこと、ええ?」
うう…。あえなく撃沈…。

