有無を言わさぬ口調に思わず頷いたけど。
正直自信…ないよ?
『だーいじょうぶよ! あんたねー、あんたを誰だと思ってんの?』
『まおはまお』
『そりゃそうだ』
『ちょ、笑うんじゃねーわよシュン』
いや、だって笑わずしてどうしろと?
何気に意味分からないこと言ったんですよあなた。
「こらまお。これ持ってけ」
「あ…れま」
忘れてた。バイオリン。
かっくんからそれを受け取って、胸に抱え込んで落っこちないように気を遣いつつ右手をかっくんの腕に通した。
「ほわったった」
あっぶなー…。落ちるかと思った…。
『…そうまでしてイチャイチャする必要が…?』
『あら、知らないのリジュ。マヒロったらああしてないと歩けないのよ』
『はあ? なにそれどういう意味?』
『あーカリンから聞いた! カエデがいないときは他誰でも可、だってさ。寂しがり屋なんだね可愛い❤…ふごっ』
…ってなんでみんなついてきてるんだろう…。
観客? まさかの観客ですか?
『いてぇなシュン!!』
『気色わりぃのよおめェ。いっそカエデにぶっ飛ばされな』
『それだけは嫌だ。マジで殺されるから』
『まー人聞きの悪い。まおのかっくん人殺しなんてしないわっ。…半殺しはあっても!』
『それが問題なんだって!』

