秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


「……」


いやあね冗談よ。

比べられっこないわ。


『やっだぁケインたら❤』


『目が本気! 本気だったっ』


『あらおほほっ』


本当。

本当だよ。

比べられないくらい、二人とも大好きだから。

…父様より。


「そりゃあおめー…言ってやるなよ、冗談でも」


「うん。あたしもまだ命は惜しい」


あの人に泣かれたら…!

泣きつかれたら…!

気持ち悪くて死んじゃう…!


「……それこそ言ってやるなよ」


「いえす」


びしっと敬礼して答えたあたしを、もう立ち直ったケインがガシッとつかまえた。

首が…! しまる…!


「うえっ…。た、助けてかっくん~!」


じたばた暴れて助けを乞うと、ゴンッと頭上から鈍い音がして一気に解放された。

ああ…空気が美味しい(都会だけど室内だけど)。


『っ~~~!』


『……カエデって本当容赦ない』

『ほら、マヒロのためだし』

『そりゃあ俺だってマヒロのためならケインくらい殴れる!』

『まあケインくらいならな。俺だってイケるぜ』


『お前達…っ、お、おれをばかにっ…してるな…!?』