秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


――楓サイド――


「……」

「……」

「……よし」


「きゃあっ❤やったあ!」


諸手を挙げて大喜びしガバッと抱きついてくる真裕を受け止めた。

うるさいやつらを追い払ってから二時間半。

みっちりしごいてやれば、案の定すぐに出来上がらせやがった。

もうほとんど勘も戻ってるし、今度こそ本当に俺が教えることなんかないように思う。

強いて言うならば、何かあれば自分で気付け、だな。


「じゃあお昼にしてー、ごろごろしてー、ケインとこ行こ❤」


「まさかと思うが、アイツらまだいるんじゃねぇだろうな」


『わっはっは! 鋭いなカエデくん。そのとおりだよ!』


「……」

「……」


「あ、おい真裕。弓緩めとけよ」


「あーそうだったそうだった」


ったくこいつは…。

本当に危ういな。


ふう、と息を吐いて、ぽんぽんと頭を撫でた。

そういうのを見てても…愛しさが湧いてくるのだから不思議だ。

実は俺は相当やばいんじゃないかと最近思うくらい。

真裕の、無邪気過ぎて子供みたいなところさえ可愛くて。

時々すごくしっかりするけれど、実は内心一生懸命気張ってるあたりも可愛くて。

なんかもう何もかも可愛く思えるから俺はやばいんじゃないかと…。


「かっくんかっこいいねーっ❤あれ超かっこよかったね! 似合うね、24のカプリース」


「曲が似合うってのはなんだそりゃ」


…まあ、こいつも同じくらいやばいか…。