秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


余計なこと言うとまたやんねぇぞって言われるから、口をつぐんで待ち構えた。

かっくんは、優雅に弾き始めてくれた。


「……❤」


なんてすてきなの…❤

目の保養…ううん。

これはもはや、人智を超えた存在だわ!

とろけちゃう。きっととろけちゃう…!


胸の前で手を組み、目をハートにして、危うく涎を垂らすところだった。


「おい…間抜けな顔してないでちゃんと聴いてたのか?」


「聴いてましたよそりゃあ。さすがだねかっくん……って間抜けて」


間抜けてちょっとあなた。

本気で引いた表情で言いますかそれを。

すんっげー失礼!!


「じゃあやってみろ」


「いいですとも? びっくりしてぎゃふんって言わないようにねっ」


「どんなにびっくりしても絶対言わねぇ」


いやー分かんねーわよ?

…それじゃあ今度こそ!


ガッツポーズで気合を入れて、バイオリンを構えた。


―♪♪♪~…♪~~


「ああ…そう。そうだ」


きゃっ♥️かっくんに褒めてもらえた!

…ていうか腕組んで俯き気味に聞いてる姿もまたすてき…❤


ハッ…! ざ、雑念は振り払わねば…!


ぎゅっと一瞬だけ目を閉じて、バイオリンに集中した。