余計なこと言うとまたやんねぇぞって言われるから、口をつぐんで待ち構えた。
かっくんは、優雅に弾き始めてくれた。
「……❤」
なんてすてきなの…❤
目の保養…ううん。
これはもはや、人智を超えた存在だわ!
とろけちゃう。きっととろけちゃう…!
胸の前で手を組み、目をハートにして、危うく涎を垂らすところだった。
「おい…間抜けな顔してないでちゃんと聴いてたのか?」
「聴いてましたよそりゃあ。さすがだねかっくん……って間抜けて」
間抜けてちょっとあなた。
本気で引いた表情で言いますかそれを。
すんっげー失礼!!
「じゃあやってみろ」
「いいですとも? びっくりしてぎゃふんって言わないようにねっ」
「どんなにびっくりしても絶対言わねぇ」
いやー分かんねーわよ?
…それじゃあ今度こそ!
ガッツポーズで気合を入れて、バイオリンを構えた。
―♪♪♪~…♪~~
「ああ…そう。そうだ」
きゃっ♥️かっくんに褒めてもらえた!
…ていうか腕組んで俯き気味に聞いてる姿もまたすてき…❤
ハッ…! ざ、雑念は振り払わねば…!
ぎゅっと一瞬だけ目を閉じて、バイオリンに集中した。

