んでも、分からないものは分からない。
こそっとかっくんに耳打ちしてみた。
「リサイタルのだろ?」
「ああ…入場券みたいなアレ」
そんなもん…。
「まおが持ってるわけなくね?」
『あ?』
「ひっ…!!」
そ、そんな凄まれても!
ないものはないんだから仕方ないでしょっ。
お兄ちゃんに言えばあるいは…くれるかもしれないけどさ。
あの人お金の管理には厳しいから。
「タダだと!? やるわけなかろう、貴様ら買え!」
…と言うに決まっている。
仕方ない。あたしが脅して差し上げよう。
「脅すて真緒たん物騒やね…」
あらやあね。
そんな大げさなものでなくてよ。
ただちょっと……。
「あたくしがその首切り落として差し上げてよ(二度目)」
…って言ってみるだけよ❤
神崎家の者がうちをクビになったら、働き口なんて他にないわ。
絶対くれるはず…!
『権力こえー…』
「失敬な! 権力などではないっ。愛よ、愛! お友達への愛…!」
そう。そうなのよ…!
決まってるじゃないアッシュの…バカっ!

