秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


んでも、分からないものは分からない。

こそっとかっくんに耳打ちしてみた。


「リサイタルのだろ?」


「ああ…入場券みたいなアレ」


そんなもん…。


「まおが持ってるわけなくね?」


『あ?』


「ひっ…!!」


そ、そんな凄まれても!

ないものはないんだから仕方ないでしょっ。

お兄ちゃんに言えばあるいは…くれるかもしれないけどさ。

あの人お金の管理には厳しいから。


「タダだと!? やるわけなかろう、貴様ら買え!」


…と言うに決まっている。

仕方ない。あたしが脅して差し上げよう。


「脅すて真緒たん物騒やね…」


あらやあね。

そんな大げさなものでなくてよ。

ただちょっと……。


「あたくしがその首切り落として差し上げてよ(二度目)」


…って言ってみるだけよ❤

神崎家の者がうちをクビになったら、働き口なんて他にないわ。

絶対くれるはず…!


『権力こえー…』


「失敬な! 権力などではないっ。愛よ、愛! お友達への愛…!」


そう。そうなのよ…!

決まってるじゃないアッシュの…バカっ!