秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


くねくね腰を捻りながら寄ってきたのはリジュ。

もう目がハート。なんなのこの人達。


「そらなぁ真緒たん。バイオリニストにとったら藤峰真裕は神みたいなもんやで? くねくねもすんで」


「神だったらくねくねするの…?」


てか神て。

どんだけえらいのあたし。

ありえないでしょ。

ありえたとしても……だからってなぜくねくね…?


「そこそんなに気になるとこか…?」


「世界の七不思議並みに」


いや。もしかしたらもう入ってるんじゃないかしら? 七不思議の一つに。


『マジメな顔してアホみたいなこと言ってないでさぁ、チケットちょうだいよ』


『はあ? ちけっと?』


なにそれ。え、なんのこと?


リジュに手を差し出されたけど、あたしはぽかんとその手とリジュの顔を見比べるしかない。

チケットて…。急になに?


『え? チケットないの? …ないわけないでしょ。大変なことになるわよ』


『まさか買えなんて言わないわよね…?』


「ひっ…!?」


きょとんとして驚くハディ。

ゴゴゴゴゴ…と炎を放つリジュ。

なんかよく分からないけどここは…!


『ぜひ差し上げます…!』


とりあえずこう言っときましょう…!

我が身のために…!


「…ねえチケットって?」