くねくね腰を捻りながら寄ってきたのはリジュ。
もう目がハート。なんなのこの人達。
「そらなぁ真緒たん。バイオリニストにとったら藤峰真裕は神みたいなもんやで? くねくねもすんで」
「神だったらくねくねするの…?」
てか神て。
どんだけえらいのあたし。
ありえないでしょ。
ありえたとしても……だからってなぜくねくね…?
「そこそんなに気になるとこか…?」
「世界の七不思議並みに」
いや。もしかしたらもう入ってるんじゃないかしら? 七不思議の一つに。
『マジメな顔してアホみたいなこと言ってないでさぁ、チケットちょうだいよ』
『はあ? ちけっと?』
なにそれ。え、なんのこと?
リジュに手を差し出されたけど、あたしはぽかんとその手とリジュの顔を見比べるしかない。
チケットて…。急になに?
『え? チケットないの? …ないわけないでしょ。大変なことになるわよ』
『まさか買えなんて言わないわよね…?』
「ひっ…!?」
きょとんとして驚くハディ。
ゴゴゴゴゴ…と炎を放つリジュ。
なんかよく分からないけどここは…!
『ぜひ差し上げます…!』
とりあえずこう言っときましょう…!
我が身のために…!
「…ねえチケットって?」

