でもさ……誰かは知らないけど…。
「恨み買ってるよね、思いっきり」
「ああ…そういえば」
みんなして…てかあたしもだけど、忘れてたけどなんかあたし相当恨まれてなかった? ねえ?
ほら、くだらない嫌がらせとか。
バカバカしい嫌がらせとか。
子どもみたいな嫌がらせとか。
「……そう大したことねェんじゃねェのかい」
「……そう思えてきた…」
「相手にするだけバカかもな」
「うん…」
…いや、そうは思うんだけどさ。
でも……先生のストラディバリにひどいことしたの、同じ人だよね?
落書きとかバカバカしいこと続けてたのと同じ人だよね?
うーむ。やっぱり見逃せない。
いつか絶対シメる! かっくんが!
「俺かよ」
「当たり前さっ」
あたしにそんなことできるわけないでしょ?
そこはほら、旦那の出番。
『ねーっ、マヒロ。リサイタルはいつ? やるんでしょ?』
『えっとねぇ、九月の十……何日か』
ハディ…目が。
いや、目と言わず全身が。
そしてオーラが。
輝いてますねー…。
それはそれはキラキラと輝いてますねー。
『えーっ! 九月なの? 待ち切れなぁい❤』

