「だって面白いじゃん」
面白いじゃんてこの人ちょっとぶっ飛ばしてもいいかしら。
見事に台無しにしくさってこんにゃろう。
せっかくせっかくいい雰囲気だったのに!!
「本ッッッ当に空気読めな過ぎ! ばか!」
「おわ!?」
思いっきり叫んでやってから、どすどす足音を立てて厨房へ向かった。
…第一…!
あたしが気にしてるのはそこじゃなくてだねかっくん…!
「ちゅう」……のことですよ…!
気付けよ! 女心の分からんやつめ…!
「あえて言わないようにしてやってたんだけど……いらん気遣いだったか」
「で!? かっくんいつの間に!?」
「最初からに決まってんだろが。“ちょっと危ない人”と一緒にいたくねぇ」
「……」
いや、その通りだけどホント遠慮ないね。
一応娘の前ですが。
……いやその通りだから別にいんだけどさ。
「…ま、あんなん数に入んねーよ」
「どんなん?」
「……」
? ……あ、ああ…。あれか。あれのことか。
忌まわしきあれか。
「…一応“消毒”はしといてやる」
「え? 消毒? マジで? どうやって?」
「こうやって」
……へ?

