「つーか邪魔」
「があん!?」
じっ…!
邪魔……!?
ま、まお邪魔…!?
え、嘘でしょ…!?
あのかっくんの口から…! 一途にまおを想い続ける『お前は俺の全てだぜ』的なまお命のかっくん(妄想)の口から…!
そっ、そんな言葉が…!?
「出てけ出てけ」
「ケーチっ。いいじゃなあい見学くらい」
「忘れとんかもしれんけど、俺らも一応音楽家やで」
「じゃあ自分らのやることやれや」
「ふっ…。僕と修平はピアノだぞ? そんなもの持って来れるわけ…あ」
「……俺の見る限りでは、それはどうもだいぶいいもののようだが?」
ん? なんだしゅっちゃん達に言ったのかー。
あーびっくりした。
びっくりしすぎてのけ反ったまま固まってたよ。
「あ、そのピアノねー父様が自慢してたよ“私は最高級のものが大好物なのだ。これはその代表さ、ふっ”って。自分ピアノなんかいっこもしないくせにねーあはは」
強いて言うなら、ピアニストの母様のためだったのかもしれないけど。
でも母様は母様で自分のピアノがあったし。
いらないわよって一蹴にされて、すんげー落ち込んでた。
「やるよ……持ってけ…」って、この別荘に来るとき押し付けられたんだよね。
「おおお恐れ多いわこんな光っとるん触るん!」
「光ってないじゃん」
「例えや例え! そんだけ高価っちゅーこっちゃ」
うーん…あ、分かるかも。
かっくんてすてき過ぎて時々光ってるもんね!

