かっくんに抱きついたはずのあたし。
なぜだかりんりんに抱きしめられていた。
「もーっもーっどうしようあたし!」
「ふぎゃっ」
し、絞め殺される!
ちょ、加減を…! 力の加減をねーさん…!
「花梨、真緒ちゃん死ぬよ」
「きゅう…」
「あ、あら。ゴメンゴメン大丈夫?」
だ、大丈夫です…。
でも冷静に死ぬよって言われるのもなんかちょっと…ねえ?
蓮くんのズバッと一言に救われ、ぜーはー言いながら今度こそかっくんにふぉーりんらぶ!!
…のはずでしょそこは!?
え、なんでよけるかな?
実は…まおが嫌いだったりして?
…いやいやそんなわけはない。決してない(はず)。
「なんかもう…俺ら何かしらの罰を受けるんとちゃうやろか」
「なんだよそれ?」
「だってほら、星野楓と藤峰真裕の演奏聴けてんで? ナマで、こんな近くで、タダで! 日本が世界に誇る二大スターやんけ!」
「うーん…まあ何かあるとしたら君一人だね」
「なんでやねん!?」
「なんとなく」
うわー…。蓮くんて本当容赦ないよねー。
しれっと言うあたりがまた恐ろしい。
一歩下がって二人のやり取りを見つめながら、じりじりとかっくんに詰め寄っていった。
ふっ…逃がすものか…!

