「……あのなにか…?」
弾き終わってかっくんの顔を見ると、びっくりするくらいじいっと見つめられていた。
ちょっとたじろぎながら、恐る恐る聞いてみる。
「……」
えー…っと。
お……。
「怒らないって言ったよね…?」
たぶんってどっかから聞こえた気はするけど、怒らないって…。
ダダダダメなのダメなの!?
思いっきり不安になってあせあせし始めたあたし。
そんなあたしに…やがてかっくんは。
「…!」
えっ…。
「やっぱり、そのほうが“らしい”。久々に聞いた気がする…藤峰真裕の音」
ふわっと笑いかけて、頭に手を乗せられた。
なんか……なんかドキッとしちゃった…。
ドキドキ。
ドキドキドキ。
あ、なんか…抱きつきたい。
無性に抱きつきたいんですけど。
抱きついちゃって…いいよね?
うん、よし。よしとしよう!
あそーれっ。
「きゃーっ真緒~~っ❤」
「ぎゃふっ」
うっ…な、なにごと…。

