秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


『…かし…あの偽物騒動以降、徐々に目立った動きがみられるようになりましたね』


「ん?」


アッシュのノリ突っ込みに小さく手を叩いていると、急にそんな声が聞こえだした。

テレビ…まだついてたんだね。

そして今、誰か音量上げたね。

もしくはリモコンに当たったね。


『しかし肝心の音楽活動のほうはどうにもこうにも…』


『藤峰真裕の復帰は、誰もが心待ちにしているというのに…』


「…いや…。そんな残念そうに言われても」


そんな悲しそうな目で見られましてもねぇ…。

困るっていうかなんていうかねぇ…。


『あら。でも本当のことよ、ねえ?』


『あたし達だって、マヒロに会ってなかったらきっとそんな風に思ってたわ』


『てかぶっちゃけ今でも思うもの』


リジュ達の言葉に振り返ると、なんか……ごはんあげる直前の琥珀みたいな目してた。

かっくんを前にしておあずけくらう梨音みたいな目してた。


『そういやなんだかんだでさ、マヒロのもカエデのも…マジ演奏聞いたことなくね?』


『だってマヒロは出来ないとか言うし、カエデなんかしないって言うんだもの!』


『いや、まあ出来るけど』


『出来るの!?』


うおっ。

そ、そんなみんなして詰め寄らなくても…。


あたし、思わず後退。


…いやー。

かっくんが来てからこっち、すこぶる調子いいんだよね。あは❤

自分でもゲンキンだと思う!