もう会えない君。



そして悠に視線を向けて強気な口調で、

「なんで悠くんの彼女がよりによってあんなブスなの?」

言葉を発したのは舞の隣に居る橘未来だった。


…本日二回目の“ブス”という発言。


さすがの私も彼女達の発言にムカついた。
だから私は教室の中に入って席に着き、机に顔を伏せた。


その後、悠が舞達と何を話したのかは分からない。


私はただ何も聞きたくなくてipodで適当に曲を聴いていた。
何も見たくなくて、空すら見る気になれなかった。


丁度、三曲目の曲が終了したと同時に誰かの手が肩に触れた。


驚きを隠し切れずに顔を上げると申し訳なさそうな瞳で私を見つめる悠…――――と隼の姿があった。


いつからそこに居たのかは分からない。
たった今、来たばかりなのかもしれない。


私は両耳からイヤホンを外してポケットに仕舞い込んだ。


そして視線を二人に向けた。
二人は顔を俯かせている。