目を瞑ると君の笑顔が浮かんで一瞬で消えてしまう……。
目を閉じると君の言葉が蘇っては一瞬で忘れてしまう……。


温もりも優しさも声も笑顔も、全部が全部、私の宝物。
私だけの心の引き出しに仕舞っておく大切な宝物。


もっと“好き”って言えばよかった。
もっと隼に優しくすればよかった。
もっと隼と長く時間を過ごせばよかった。
今頃になって後悔しても後戻りは出来ない。


…ごめんね、隼。


大切な存在だった。
私にとって、かけがえのない存在だった。
一番失いたくない存在だった。


ううん、“だった”んじゃない。
大切な人なの。
かけがえのない存在なの。
一番…
失いたくないと思う程、愛してるの。


辛い時。
いつも隣に誰か居てくれて支えてくれる。
辛い時。
いつも私の周りには“味方”が存在していた。


でも…でも今は―――――…


私の周りにどんなに味方が居たとしても、かけがえのない存在を失った悲しみに勝るものなんて何一つとしてないよ……。


当たり前だって思ってた。


一人で居る事が、孤立する事が当たり前だった。
頼っちゃいけないって思うのも憂鬱なのも全てが私の中では“当たり前”だったんだ。