隼に逢いたい。
なんでもいいから話したい。


声が聞きたい。
私の心を優しく包み込んでくれる貴方の声が愛おしい。


好き。
貴方が好きなの。


居なくならないって約束したじゃん…。
一人ぼっちにしないって言ったじゃん…。


私と結婚するんじゃなかったの?
貴方が居ない未来を私はどう歩めばいいの?


立ち止まりたい。
逃げ出してしまいたい。


今、支えてくれる人が居なかったら私は壊れてしまう。
ううん…壊すの……自分自身で。
いらないから。邪魔だから。
だって隼が居ない明日を迎えるなんて嫌だ。


悠が居ても皐が居ても…
どんなに強い味方が居ても隼には敵わない人ばかり。


貴方は私の心の中でとても大きな存在だった。


…――人間って本当に大切なものを失うと現実逃避をしてしまうのね。


私は出来る事なら隼には生きてほしかった。
隼じゃなく私が死んでいたら少しでも悲しむ人が少なく済んだ。


人は天に召された時、一つの星になる。
だけど嘘だよ。星になるわけない。
死んだら終わりなんだ。もう逢えない。


どんなに辛くても、どんなに苦しくても、私は隼に会う事は出来ない。
“会いたい”と願っても会う事は出来ないの。