なぜだろう…?
学校から帰って来た時は孤独を感じていたのに今では心がぽかぽかと温かい。


買って来た食材を冷蔵庫の中に仕舞い込み、何を作ろうかと考え始めた。


うーん…
買って来た材料を思い浮かべてはみたものの何を作るかは一向に決まる気配がない。


出来れば簡単なものを作りたいと思った私は野菜炒めを作る事にした。


髪の毛を束ねて、エプロンを着用した。
冷蔵庫の中からキャベツ、人参、しいたけ、ピーマン…それからもやしを取り出した。


手際よく料理を始めると室内に香ばしい香りが漂った。


味付けは塩コショウで完璧!
見栄えもよく盛り付けをして少し遅めの夕飯を摂った。


寂しいと思っていた一人暮らしは隣が知り合いという事もあって少しだけど寂しさが減った気がした。


一口野菜を口に放り込むとごま油の香りが広がると共に濃すぎない味付けが舌触りをよくした。


…だけどさすがに一人での夕飯は寂しいものだった。


夕飯を食べ終え、食器を片付けた私はお風呂に入った。
湯船に浸かる気力すらなかった為、今日はシャワーを浴びて体を洗い流した。


半乾きの髪をタオルで乾かしながらベッドに腰を下ろした。


ふかふかのベッドにそのまま体を預け、私は眠りに就いた。