「俺もそこに住んでんだけど!!」
「えっ!?」
「学校から近い距離がいいなと思って」
「私と同じだね」
「じゃあ帰り道は一緒って事か!」
「凄い偶然だね!」
こんな偶然があるんだ…。
今日、知り合ったばかりの人が同じマンションに住んでたなんて。
私と隼は会話を弾ませながら足を進めた。
住宅街に響き渡る私達の笑い声。
それが私の寂しさを埋めてくれていた。
ねえ隼?
こんな偶然があるなんて私、知らなかった。
神様は私達に何をしたかったのかな?
もしも、私が貴方と出会っていなかったら…こんな運命は待っていなかったのかな?