もう会えない君。



誰も居ない教室はとても広く感じ、寂しげに思えた。


窓際にある自分の席に腰を下ろした。
そして一息吐いてコンビニで買ってきたパンを取り出し、一口食べた。


やっぱり朝はパンに限る!
購入してきたパンはとても美味しかった。


コンビニ限定のパンだからこそ、美味しく感じるのかもしれない。


喉が渇いたので袋からお茶を取り出して口に含みながらパンを食べ進めた。


「美味しかった~」
ゴミを捨てようと席を立ち上がった時、教室のドアが開いたので私の体は自然に動きを止めた。


視線を入口へと向ける。
するとそこにはいつもと変わらない悠の姿があった。


「あ…」
袋に入れたゴミが手から抜け落ちた。


悠は私に気付くと笑顔で「おはよう!」と言った。
だから私も悠に「おはよう」と返した。


朝なのに悠のテンションは高くて、私はゴミを拾う事すら忘れそうになった。


「凛ちゃん復活っ☆」
悠の言葉を聞き流しながら私はゴミを拾い、それをゴミ箱に捨てた。