極々平凡な家庭。

父親は、ある程度の会社で管理職を務め、生活には何等不自由していない。

有ると言えば子供達の学費とマイホームのローン位の物だろう。

母親は毎日の家事に追われながらも御近所の奥様方と週に一度位、近くのファミリーレストランで和気藹々と昼食を共にするのを唯一の贅沢としている。

子供は二人で、一人は長女中学2年、世間で言うところの微妙なお年頃、下は男の子で小学6年生。

特に特技は無いが、ゲームには夢中に成る今時の子供だった。