Looking for a rainbow

春樹は一度も振り返らずに、店を出た。



あたしの視線は、春樹を追い続けていた。



女性が運転する黒の高級車の助手席に乗り込む春樹。



あたしの知らない春樹に。



あたしの心はチクリと痛みを覚えた。