Looking for a rainbow

「知り合い?」



春樹の連れの女性が、春樹の腕に自分の腕を絡めて、あたしを睨みつけるように見てきた。



「いや…どうぞ」



見たことのない…作り笑顔をあたしに向け、小銭を渡す春樹。



あたしはお礼を言うことさえ、忘れていた。