モノクロ

しかし大きな嘘はつきたくない
必ずいつかぼろが出る



『えと…、高田商店の息子のよっちゃんと知り合いで…夏休みなんで遊びに来たんです』



変じゃ…ないよな



『そう、よっちゃんのお友達なのね』



『それじゃあ、また』



ゆずは足早に出ていくので、俺もそれに付いた
これ以上何か聞かれたら困る



『気をつけてね〜』



玄関と引き戸を閉め2人で一息つく



『びっくりした〜もう、心臓に悪いよ』



『俺だって焦ったよ、何て言おうか…』



『でも、あんまり嘘付かなかったね』



ゆずは微笑む、その後は語らず土手へ歩き出す



『しずさん、あの男の人の事…好きなのかな』



ゆず、するどいな…いやでも毎日弁当作ってるってこと聞けば誰でも分かるか



『さっきの話の続きだけどさ…』



『さっき?』



『ばあちゃんのコイバナ』


『あぁ、弘くん倒れて最後まで聞けなかったやつか』



それは言うな