モノクロ

『あ、目覚ました?
ちょうどお中元で頂いた羊羹をご近所に配ろうと思ったら倒れてるの見えて、ついでに食べてって〜』



見るとそこには、あの時見た写真の人がいた
おばあちゃんの若いときだ



高田商店でおじいちゃんに会ったときと同じような不思議な感覚に襲われた



おばあちゃんはちゃぶ台の上に羊羹とジュースを置いてくれた



『あ、私山崎しずです
この家の娘、あなたは弘くんね
ゆずちゃんに教えてもらったわ』



そうだな、ここではしずさんと呼ぼう
いくらなんでもおばあちゃんは失礼だ



『あの、ありがとうございました』



『いいえ、でも外に出るなら帽子被らなきゃ、ゆずちゃんも
暑さにやられちゃったのかな
あ、確かちょうどいいのがあったかな…』



と、しずさんは立ち上がりさっき俺が寝ていた部屋へ行く