モノクロ

すぐ近くにオセロ橋が見える
急におばあちゃんと源次郎さんのことを思い出した



『実はさ、こっちに来る前に、ばあちゃんのコイバナを聞いたんだ』



『おばあちゃんの?』



ゆずはクスクス笑う



『いや、ばあちゃんって言っても若いときのだよ…』


すると、突然アルバムに書かれていた文字を思い出した



'63年 8月 源次郎さんと'



『63年…8月…!?』



『それって来月のこと?』



『だよな…』



これは偶然なのか…?
まさにあの時話していたことがこれから起こるのか…

分からない
俺は何故ここに来たんだ!
何か深い意味でもあるのか…それは何だ


『…くん!…弘くん!
大丈夫?あぁ、山にいたときと同じ…顔色悪いよ』



脳に酸素がいってないのか、立ちくらみがする



そして膝から崩れ落ちた



『弘くん!!!』



ゆずの声が聞こえたが俺は再び意識が遠のき、そして失った