………―

「上手くいったのか」

低い声が
広い室内に響く。

「はい!!
あやつらは今頃
私の古い城で
あたふたしてるはずです!!」

Mrs.ポークァーは
意気揚々と答えた。

「そうか…」

すこし満足気に
笑って見せる。

それを見て
Mrs.ポークァーは
胸がキュンとした。

「なにしている!
お前の本来の任務は
これからだろう!!!!
さっさと行け!!!」

雷が落ちたような声が
曇った窓を震わせる。

「っぁ!!!
もっ申し訳ありません!!
失礼しますっ!!」

Mrs.ポークァーは
あたふたと出ていった。

「…ふっ
本当にトロい奴だ」