─…


るみか、みゆ、
足が離れたゆきなの3人は
あすみの捜索をしていた。

「こうやって
探し初めてから
もうどれくらい経った?!」

るみかが座り込む。

「うちもう疲れたよ。」

それに続き、

「うちも疲れた~」

ゆきなもへばる。

みゆは黙って座った。

「お腹減ったし…」

3人のお腹が一斉になる。
この屋敷には
窓も時計もないので
時間が全くわからない。

するとリンゴが一個
るみかの前に
転がってきた。

「あ、リンゴ。」

ぱっと起き上がると
リンゴを追いかけて
あすみがやってきた。

「あすみ!!」

「るみか~!!」

あすみが笑顔になる。
そしてなぜか
大量の食べ物を抱えている。

「あっゆきなにみゆも!
ここにいたんだ~
良かった~」

「あすみ~!!」

ゆきなも気づく。

「どしたの、それ」

るみかが
大量の食べ物を指差す。

「これね、
さっき手に入れたの。
お人形の
ブリリアントちゃんが
くれたんだー♪」

「ブリリアントちゃん??」

ゆきなが笑って聞き返す。

「うん。優しかった。
あとみゆ、骸骨さんに
ぶつかったでしょ」

そう言いながら
るみかに食べ物を渡す。

「うん。
赤い骸骨しゃべったの!」

「他のものにぶつかったり
しないようにねって。
襲われたりするらしいから」

「わかったー」

「このパン美味しい!」

ゆきなが
クロワッサンを
かじりながら言った。

「でしょ~」

あすみは得意げだ。

「そのアップルパイも
美味しいよ」

4人はひたすら
食べ続けた。