─… ゆきなはハっと 振り返った。 どこからか声が 聞こえた気がしたからだ。 「気のせいか」 そして改めて 周りを見渡し、 「にしても…」 本当に趣味の悪い城だ。 と思った。 ゆきなもまた Mrs.ポークァーの 仕業だと確信していた。 「みんな、いるはず。」 とてつもなく嫌だけど、 と思いながら 松明を一本とって 暗い廊下へ足を踏み出した。