その後、特に何ごともなく数日過ぎた。 個性的な先生が多いこの学校は授業もそれなりに楽しいし、本が好きな私にとって、初めて見た図書室の本の量に感激したりした。 部活はミホと同じ合唱部に決め、なんとか学校の生活リズムを掴もうと私は必死だ。 あいかわらず相野先生は無愛想で、廊下なんかですれ違ってもノーリアクション。 だからいつの間にか私は、忙しい日々の中で、先生の存在なんか忘れかけていた。