あたしの執事(カレ)はバンパイアっ

「実は。…私には数十人。兄弟が居るのですが、私だけがバンパイアでありながら、混血なのです。」


「混血って…。リューク。まさか…。」


ええ。


リューク、頷いた。


「私の母親は、人間なのです。…父、王が唯一無二に恋をして、そして生まれたのが私です…。他の兄弟は、魂の交わりだけで産み出されたんです。だから、父は私を…亡き母の形見である私を、と思って居るんです。」





「成る程…。じゃあ、リュークは兄弟に狙われてるのねっもうっそういう大切な事…。どうして早く言ってくれないのよっ」



「すいません。…言えばお嬢様…きっと心配なさいますから…。」


なんて、言うけれど。


「バカね…。リュークが言ってくれるのを、ずっと、待ってたのよ??」



切ない。



「無理して言わせたら、リュークも辛いって…。そう思ったから、ずっと、我慢してたの。勿論。あたしは一緒に闘うわ…っ。あたしは、魔法使いなんだものっ」