メイクをして制服に着替えてリビングに行くと、既に朝食は出来ていた。


「おいしそ〜!」


「時間ないんだから早く食べちゃいなさい!」


「は〜い。いっただきま〜す!」


そう言ってサンドウィッチにかじりついた。


うちは基本朝はパン派。ベーコンエッグにパンが多いんだけど、今日はサンドウィッチだった。


「美味しい!さすがお母さん!!」


お母さんはカフェの厨房で働いてるくらいだから、めちゃくちゃ料理が上手い。


何でも作れるんだよね〜。


「そんなことより、食べ終わったの?早くしなさいよ!」


「はぁい」


黙々とサンドウィッチを食べ続けて、洗面所に行き歯を磨く。


そのあと自分の部屋に戻ってコートを着てマフラーとバッグを持つと、下に降りてお母さんを呼んだ。


「準備出来たよー。行こ、お母さん!」


「はいはい。今行くわ」


そう言ってお母さんが出てきて車に乗り込んだ。