「お母さんお願い!!学校まで送って!!!」


「嫌よ。中々起きてこないあんたが悪いんでしょ」


そう言って淡々と朝食を作っていくお母さん。


「そこをなんとか〜!遅れたら駄目なの!お願い!!お願いします!!!」


「……………」


お母さんはあたしを数秒黙って見つめたあと、渋々といった感じの声で返事をした。


「………はぁ。しょうがないわねぇ。今日だけよ。
その代わり!今度からはしっかり遅れないように自分で起きなさい!」


「はい!ありがとっ!お母さん!!」


そう言ってあたしは慌ただしく動き始めた。


洗面台の前にいき顔を洗って髪をセットし始める。