そうしてみんなは玄関に向かう。


「うわっ!真っ暗だよ。怖っ!!」


一人でブツブツ言ってると、


「一緒に帰る?」


そう、神村君が言ってきた。


「俺、こっち家だけど水沢さんはどっち?」


「あたしもこっち。あの………いいの?一緒に帰っても」


「もちろん。方向一緒なら一緒に帰ろ。水沢さんのこと知りたいし、話したいって思ってたし。
それに危ないでしょ。夜道を女の子一人で帰らせるとか」


そう言ってニコッと笑う神村君。やっぱりモテるな、この人。


「じゃあ………お願いします」


「うん。行こっか」


そうしてあたしたちは歩き出した。