ただ黙ってお弁当を食べる。


空を見ながら食べるお弁当は、とっても気持ちよかった。でも………


「一人でお弁当食べるのは寂しいよぉ………」


隣に瑞模君がいるとはいえ、寂しいのに変わりはなかった。


「ねぇ………まだ起きないの?おーい、瑞模君ー?」


呼び掛けてみるけど、やっぱり返事はない。


「瑞模君ー?もう、いい加減起きてよ。話がなにかわからないじゃない」


もとはといえば、屋上に来た理由は瑞模君が話があるって言っていたからで。


そんなことがなければ今頃智佳と仲良くお弁当を食べながら話してたんだし。


こんな寂しい思いをするわけでもないし。