初めてきた屋上は解放感に溢れてて、一瞬であたしの好きな場所になった。


「瑞模君………?いる…?」


そぉーっと瑞模君を呼んでみたけど、返事がない。


「瑞模君ー?いないの?」


次は少し声を大きくして呼んでみたけど、やっぱり返事がない。


「自分が呼んだくせに………。来てないの?」


ぶつぶつ文句をいいながら屋上を回ってみる。


そしたら、日陰のところで瑞模君は寝ていた。


「えっ………。瑞模君……?寝てる………」


そーっと近づいてみるけど、起きる気配はない。


「まぁ………、いっか」


あたしは持ってきたお弁当を開けて、モグモグと食べ始めた。