本当はね?


ペアにあたしを選んでくれたのは、瑞模君の中であたしの存在が少しでも変わったからかな?とか思ってたの。


もしかしたら、見回り中に何かあるかな?って、期待してたの。




…………でも、何もなかった。


瑞模君がいなくなったと思ったら、他の女の子と一緒にいるとこ見ちゃうし。


あたしって、とことん運が悪いなぁ………。


他の委員を探しに行ったはずなんだけど、あたしはいつの間にか元の場所に戻ってきたみたいで。


さっきの女の子を見ると、完璧に襲われそうだったから、あたしはとっさに男を殴っていた。


「おりゃ〜!!」


「えっ?……うわ〜っ!!」


あたしの拳は男にクリーンヒット。
さすがに自分でもびっくりした。


「あの、大丈夫ですか?」


「えっ?きゃあっ!ごめんなさい!!」


「えっ?どういうことですか?」