次の日、昼休み。


「………千歳君!ちょっといい?」


たまたま廊下にいた千歳君に話しかけた。


「………話しかけないでって言ったはずだけど」


「……そうだけど、どうしても千歳君と話したいことがあるの。……だめかな?」


「俺は話すことないし」


そう言って千歳君は通りすぎようとする。


「待って!お願い!!話したいの!」


「……………」


やっぱり駄目かな……。


あたしが諦めかけてたときに


「………わかった」


と、千歳君が言った。


「ここじゃなんだから、場所を移動しよう」


そうして、あたしたちが向かった場所は生徒会室だった。


「ここなら誰もこないし、ちょうどいいでしょ?
……で、話ってなに?」


いきなり本題に入られて、正直戸惑う。


なんて聞いたらいいんだろう……?
そんな風に悩んでいるうちに、どんどん時間は過ぎていくし。


さすがに間を開けすぎたのか、千歳君が


「話がないならいくから」


って、生徒会室を出ていこうとした。


「ま、待って!あの……」