「痛い…んだ…謙」
「……ふふ」
「やめ、ろ…」
「…」
「う…」
「………先生」
うなされる先生を見ていると、なんか…触りたい。そんな気持ちが私を襲ってきて
思わずそっと、先生に手を伸ばして髪の毛に触れると
ピクッと先生の身体が動き、ゆっくりと閉ざされた瞼が開く
「んー…」
「…あっ」
触っていた手を捕まれて、先生がとろんとした目で私を見つめてくる
あ、な、なんか。その視線が色っぽくって…ドキドキしちゃう
「さ、ら?」
「せ…先生、ごめんなさい。起こしちゃいましたね…」
謙先生に起こさないように言われたのに。つい触りたくて、触っちゃた
焦りながら言う私に先生は微笑みながら口を開く
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