先生は蒼い瞳の狼くん*2nd






「…謙…」


「…………え」


掠れるような声で、呟かれた名前に私の胸はより一層高鳴る


謙、先生?


「………あ」


眠る先生の顔を見ると、微かに先生の顔が歪んでいく


「謙…やめろ、それは、やめて…くれ」


いかにも"苦しい"そう感じられる表情――…


先生って、どんな夢見てるんだろう


夢の中でも、謙先生に脅されてるのかな


顔の感じからして、絶対にそうだ

夢の中でも、なんて可哀想だけど


こんな風にうなされてる千尋先生は新鮮だ


思わず、可愛くて私は先生の寝顔を見つめる




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