なに、この感覚…
なんか、凄く気持ちが悔しい
あーゆう格好をするのは疲れてるから…
それは、私の知らない千尋先生の姿で…謙先生はそれを知っている
そう考えたら、チクチクと胸の痛みが強くなって来て―…
「わ…わかり、ました」
痛みを抑えながらつぶやいた台詞に、謙先生はニコリと笑う
「じゃあ、私は行くわね。あ!風邪引くと厄介だから毛布でもかけてあげてー」
そう言うなり、私に手を振りながらその可憐な足で保健室を出ていく謙先生
その背中をみながら、私の胸はなんだかまだ痛くて変な不安がよぎる
大丈夫だよ
だって、千尋先生は謙先生には興味ないって言ってたし
それを、信じるって決めたんだもん
だから、付き合ってるわけで…
こんな気持ち…まるで、先生を信用してないみたいじゃん
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