先生は蒼い瞳の狼くん*2nd






なに、この感覚…


なんか、凄く気持ちが悔しい


あーゆう格好をするのは疲れてるから…


それは、私の知らない千尋先生の姿で…謙先生はそれを知っている


そう考えたら、チクチクと胸の痛みが強くなって来て―…


「わ…わかり、ました」


痛みを抑えながらつぶやいた台詞に、謙先生はニコリと笑う


「じゃあ、私は行くわね。あ!風邪引くと厄介だから毛布でもかけてあげてー」


そう言うなり、私に手を振りながらその可憐な足で保健室を出ていく謙先生

その背中をみながら、私の胸はなんだかまだ痛くて変な不安がよぎる


大丈夫だよ

だって、千尋先生は謙先生には興味ないって言ってたし

それを、信じるって決めたんだもん

だから、付き合ってるわけで…


こんな気持ち…まるで、先生を信用してないみたいじゃん


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