先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




そ、そんな~…っ



ギュウと目をつぶり、千尋先生の姿を見ないように!…なんて思っていると


「あら、千尋のヤツ寝てる」


謙先生のため息混じりの声に私はそっと目を開ける


え、寝て…る?


保健室のベッドには、額に手を当てながらグッスリ眠る先生の姿


「………」

「全く、そのベッドは具合が悪い人が寝る所だってーの!」


ちっと舌打ちをすると、私の肩から手を離して、クルリとドアの方に向きをかえて歩いていく

え…


「け、謙先生?もう行っちゃうんですか?」


一緒にって言っていたし、何か用事があったんじゃあ…


そう私は首を傾げると、先生は一瞬だけキョトンとした



「ん?あぁ―…」

「?」


「だって多分疲れてるんだろうし…私の用のために起こすのは可哀想じゃない?」


「え…」

疲れてる…先生が?

なんで分かるんだろう

お昼に会った時は"疲れてる"、なんて感じしなかったのに


黙り込む私に謙先生はフッと笑う


「いい?雪村、私は職員室に戻るから静かに待ってるのよ?」

「………」


「千尋があーゆう格好するときって、本当に疲れてる時だからさ…ね?お願い」


可愛いらしくそう言われ、なんだかチクリと胸が痛む



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