先生は蒼い瞳の狼くん*2nd







「そんな、無気力な顔するなって」


「…うっ」

だ、だって


「そんなに見られたのがショックか?寧ろ見られたのが俺で良かったじゃないか」


そんなことっ、寧ろ先生だからショックなんだ


色気ないって言われたし。どうせ、私に色気なんてないもん…



軽く黙りいじける私に先生はため息をはいた


「ほら、これやるから機嫌直せ」


そう言い、先生は私のポケットに何か固い物を押し込んだ


え?なんだろう


チラリと視線だけ移動させると…


「…あ」


そこには、私がさっき買おうとしたココアがあった


「先生…」


もう、そんなことされたら…少し落ち込んでた気持ちが和らいで来ちゃう

「…ありがとう、ございます」


「いや、気にするな」



ポケットに突っ込まれたココアは暖かくて、それが先生の優しさを表してるみたいに私の胸を熱くする



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