先生は蒼い瞳の狼くん*2nd





お茶は飲みたい気分じゃない。


なら、紅茶でもいいけど私の好きな紅茶は売り切れ。だから…


「…ココアかな」


そう言えば、ココアなんて半年以上飲んでなかったな


久しぶりに飲みたいかも。昔は大好きで毎日の用に飲んでたっけ


うん、ココアにしよう!


そう決めて、お金を入れようとした時


「あっ」

チャリン―…


手から落ちたお金がやたらいい金属音を響かせて、都合よくコロコロと転がって行って…


「ま、待って…!」


叫んだ時には遅く、貴重な100円が販売機の下で動きが止まった


う、うそ…


なんてついてないの…


持っていたジュースを近くの椅子に置いて、私は少し四つん這いになりながら販売機の下を覗くと


「あ」


あ、あった!

キランと光るそれを目指して手を入る所まで入れるがなかなか届かない

見えるのに、なんで届かないの…っ


と、届いてーっ!


と、その時―…


「何してるんだよ…」

「!?」


後ろからかけたれた声に私は慌てて振り向くと、そこには千尋先生がいた



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