保健室に行っても、先生はいなかったり


校内ですれ違っても、他の生徒の手前…じっくり話す事なんて出来ない


もちろん話したい気持ちはあるけど、上手く行かないのは理想と現実の差なのかもしれない


「…付き合うって、こーゆう事なのかな」


そう呟くと、雑誌を机におき、私に向かって指差した


「まさか、普通は付き合い当初って毎日のように一緒にいたりイチャイチャするものよ」


「……」

「ただ、相手が相手だから、その辺はなんとも言えないわ」


口元を歪めて瑠花は再び雑誌を見はじめる


そうだよね…


「はぁー!」

溢れる感情を抑えるように机にうつ伏せる


もどかしい。先生と話したい。先生の姿を見たい。欲を言えば…キスだって、したい…


最近そんな事ばかり…


なんだか、暇さえあれば先生の事ばかり考えている


私…前より、先生が好きになってるって改めて自覚した



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