一年後か、先生がいない一年はたぶん凄く長いんだろうな…
「たまには、帰ってくるから」
「?」
私の心が分かるのか、そう言う先生に涙がでそうだ
「だから、帰ってくるまで、誰にもよそ見なんてしないで待ってろ」
「え?」
「って、言って欲しかったんだろ?」
「………ぅん」
「電話だってするから、そんな顔するな」
溢れそうな涙をふいてくれて、それが愛しい
だから……
「先生…しても、いいです」
「え?」
私も先生を感じたい。先生をもっと近くに感じたい
先生がいなくなるまで、先生が私の物だって
私が先生のものだって
カタチとして残したい
「優しくしないかも」
「が、頑張り…ます」
そう言い私達はお互いに微笑む
「サラ、そーゆうことなら行くぞ」
「え?、どこに…ですか?」
「俺んち」
「えっ!!だって、ここでって」
「そんなの嫌に決まってるだろ、じっくりできない」
「じ、くっ…り…って」
カァ、と顔が真っ赤になる
「で、も、先生。わたし寮生だし…いきなりの外泊はっ」
「それは、任せろ」
「そ…そんなっ」
結局、私は先生のペースに流されてしまった―……
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