「………」
その姿を、まじまじ見るのは久しぶりだ
やっぱり、変わってない。千尋先生だ
そんな姿をみても、やはり胸はギュとしめつけられる
大好きな千尋先生の姿、先生の背中、先生の声
思い出すだけでも、せつなくて…
「…………あ」
私の視線に気づいたのか、外にいる先生と目があう
「千尋…先生」
私と目があうなり、先生は真面目な顔をして
「…っ」
ゆっくりと、私に微笑む
なんで、そんな顔をするの?先生…
普通なら恥ずかしくて、視線をそらしてしまうのに
この時のわたしたちは、お互いにしばらく
視線をそらすことはなかった…
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