先生は蒼い瞳の狼くん＊2nd

「なぁ」


「ん？」


背中越しに彼の声が聞こえる


「とりあえず、早く仲直りでもなんでもいいからしろ」


「…？」


「サラがそーゆう顔してると、そーゆう顔をさせたヤツのことがムカつくから」

「…………あ」




龍之介くん…


わたし、龍之介くんにも心配かけちゃった


仲直りって言葉が正しいかわからないけど


私が覚悟をきめて、先生に手をふればいいんだ



先生はわたしを待ってるんだから…



「…分かった」


そう小さくつぶやき、私たちはそれから話すことはなかった






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