先生は蒼い瞳の狼くん*2nd





「まぁ、別の意味で考えれば謙がいなければ…いいってことだよな」


「は…は…ぃ」

「なら、謙にバレる前とさほど変わらないか」


「……」


「まぁ、謙の前で何かしようなんて気はないから、サラもいままで通り謙に接しろ」


先生の言葉に私は頷く



「よし、なら帰るか。保健室まで送るから」



そう言い、私達は保健室にもどったのであった―…














なんだかんだで色々なことがあったこの日



千尋先生と少し喧嘩をして仲直りをした


そして、謙先生が男の人だってこと



それでわたしは、それが全てだと思っていたのに











『俺にはまだ、答えがでない』


それを聞いていなかったわたしは―…







今思うと、馬鹿だったのかもしれない…



だから、千尋先生と別れたあと


先生が切なそうに私をみていたことも知らなかった