先生は蒼い瞳の狼くん*2nd







蒼い瞳がゆれて、静かに私と目があう



「謙」


「ん?」

「俺にはまだ、答えは出せない」


「………」

え?いまなんて言ったの?


そう疑問に思うと同時に謙先生は私から手をはなす


「そうか…ある意味、お前らしい答えね」


謙先生はうっすらと笑い、床にまる枕を千尋先生にわたす


「じゃあ、そろそろ私は仕事があるから行くわね?千尋先生、雪村を下校させたら資料を運ぶの手伝ってね」


「あ、あぁ」


謙先生はそう言うと、私に軽く手をふり少し早足で廊下を歩いて行ってしまった―…







残された廊下には私達二人だけ―…





な、なにか言わなくちゃ…


「あの、ちひっ」


言いかけた時、千尋先生が私をみて鼻で笑う


「え?」

「悪いな、色々混乱させて」


「いえ、それは…別にいいんです」



そーゆう関係じゃないってことはわかったし

ばれても、反対されなかったし


「だけど、謙のやつ…あれはないだろ」

「あれ?」


「半径一メートル、どこのガキが言う事だよ」


あー、そう言えば、謙先生の前では近付くなって言ってよね



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